トンバとは?本場の積み棒による点数加算を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

トンバとは

トンバ とは、麻雀の用語で、本場(ホンバ)の積み棒による点数加算のことです。連荘(親が続く)や流局が続くと積み棒が増え、和了時の点数に300点×本場数が加算されます。

正式には「本場」と呼ばれますが、東場の本場を表す「東場(トンバ)」から転じて、本場そのものを「トンバ」と呼ぶことが一般的になりました。積み棒が増えると点数が大きく変動するため、重要なルール要素です。

トンバの詳細解説

本場の発生条件

本場が増えるのは以下の場合です:

条件本場の増加
親の連荘+1本場親がツモ和了
親の流局+1本場親がテンパイで流局
全員流局+1本場全員テンパイまたは全員ノーテン

本場の点数加算

和了時の加算:

和了方法加算点例(2本場)
ツモ全員から100点ずつ親から400点、子から200点×2+各100点
ロン放銃者から300点通常点数+600点

※1本場=300点加算

使用例

実際の場面での使い方

例1:本場の確認

「2本場だから600点プラス」
「トンバが乗ってるから高い」

例2:連荘の表現

「親の3連荘で3本場」
「トンバが積まれている」

例3:点数計算

「8000点に2本場で8600点」
「トンバ込みで満貫超え」

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 加算額の誤解

    • 1本場=300点
    • 100点×3人分
  2. ツモとロンの違い

    • ツモ:全員から分担
    • ロン:放銃者のみ
  3. リセットタイミング

    • 子が和了ると0本場に
    • 親が移動すると0本場に
  4. 供託との混同

    • トンバ:本場の点数
    • 供託:リーチ棒(1000点)

トンバの計算方法

ツモ和了の場合

子のツモ和了(2000点・2本場):

基本点数:親から2000点、子から1000点×2
本場加算:全員から100点ずつ

合計:
親から:2000+100=2100点
子から:1000+100=1100点×2
総獲得:4400点

ロン和了の場合

子のロン和了(8000点・3本場):

基本点数:8000点
本場加算:300×3本場=900点

合計:8900点

本場の戦略的意味

本場が多い時の判断

高本場での戦術:

状況戦術理由
親の時積極的に攻撃連荘で本場が増える
子の時和了を狙う本場をリセット
点数差大攻撃的に逆転のチャンス
トップ目本場を切りたいリセットして守る

親の連荘戦略

本場を積む利点:

親が連荘

本場が増える

次の和了で高得点

有利な展開

実戦でのトンバ

序盤の本場

序盤(0〜2本場):

  • 影響は小さい
  • 通常通りプレイ
  • 気にしすぎない

中盤の本場

中盤(3〜5本場):

  • やや影響が出る
  • 1000点近い差
  • 戦術に影響

高本場

高本場(6本場以上):

  • 大きな影響
  • 2000点以上の差
  • 和了の価値向上

本場の点数例

具体的な計算

様々なケース:

基本点数本場数加算合計
1000点0本場0点1000点
1000点2本場600点1600点
3900点3本場900点4800点
8000点5本場1500点9500点
12000点10本場3000点15000点

高本場の威力

10本場の場合:

安い手でも:
1000点 → 4000点(4倍)

満貫でも:
8000点 → 11000点(1.4倍)

親の倍満:
24000点 → 27000点

本場のリセット条件

いつリセットされるか

0本場に戻る:

  1. 子が和了

    • 親が移動
    • 本場リセット
  2. 親が移動

    • 親の流局でノーテン
    • 次の局へ
  3. 場が変わる

    • 東場→南場
    • 必ずリセット

リセットされない場合

本場が続く:

  • 親の和了(連荘)
  • 親のテンパイ流局
  • 全員テンパイ流局
  • 全員ノーテン流局

トンバの心理戦

本場を切るか積むか

親の判断:

【積む】
メリット:次の和了で高得点
デメリット:子に和了られるリスク

【切る】
メリット:安全にリセット
デメリット:高得点のチャンス喪失

子の判断

本場を切る価値:

  • 親の連荘を止める
  • 本場をリセット
  • 点差を広げない
  • 親への脅威を減らす

本場の記録方法

積み棒の置き方

物理的な表示:

親の右側に積み棒を置く
1本場:棒1本
2本場:棒2本
5本場:棒5本

オンライン麻雀

画面表示:

  • 「○本場」と数字表示
  • 自動計算
  • 視覚的に分かりやすい

本場と供託の関係

両方がある場合

計算例:

基本点数:3900点
本場:3本場(900点)
供託:リーチ棒2本(2000点)

合計:3900+900+2000=6800点

加算の順序

点数計算の流れ:

  1. 基本点数を計算
  2. 本場を加算
  3. 供託を加算
  4. 合計点を支払う

歴史と文化

「トンバ」の由来

名称の変遷:

  • 本場:正式名称
  • 東場:東の場(とんば)
  • トンバ:慣用表現として定着

ルールの意味

本場制度の意義:

  1. 連荘の価値向上

    • 親の優位性
    • 戦略性の向上
  2. ゲームの変化

    • 単調さの防止
    • ドラマ性の創出
  3. 点数の変動

    • 逆転の可能性
    • 緊張感の維持

ローカルルール

本場の扱い

地域による違い:

ルール加算額採用状況
標準300点一般的
一部地域500点
競技麻雀300点ほぼ統一

上限設定

本場の上限:

  • 一般的:上限なし
  • 一部地域:10本場まで
  • オンライン:システムによる

まとめ

トンバは、本場の積み棒による点数加算のことで、連荘や流局が続くと1本場ごとに300点が加算されます。ツモ和了では全員から100点ずつ、ロン和了では放銃者から300点×本場数を追加でもらえます。初心者の方は、まず「1本場=300点プラス」という基本を覚え、和了時に忘れずに加算しましょう。高本場になると点数が大きく変動するため、親の連荘戦略や子の本場切りなど、戦術的な判断も重要になります。本場の仕組みを理解して、より戦略的な麻雀を楽しみましょう。

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