ツモ切り（ツモギリ）とは？手出しとの違いと読みのポイントを解説

ツモ切り（ツモギリ）とは

ツモ切り（ツモギリ） とは、麻雀においてツモった牌をそのまま捨てる行為のことです。手牌から牌を選んで捨てる「手出し（てだし）」と対比される概念で、相手の手牌を読む重要な手がかりとなります。

ツモ切りが多い場合は手が整っている証拠であり、逆に手出しが多い場合は手作りの途中であることが多いため、観察することで相手の状況を推測できます。

ツモ切りの詳細解説

ツモ切りと手出しの違い

ツモ切りの見分け方

物理的な動作：

1. 牌の位置

   • ツモ山から直接河へ
   • 手牌に入れずに捨てる

2. 時間

   • 即座に捨てる
   • 考える時間がない

3. 手の動き

   • 一連の動作
   • 迷いがない

使用例

実際の場面での使い方

例1：自分の打牌

「これはツモ切りでいいや」
「手が完成してるからツモ切り」

例2：相手の観察

「3巡連続ツモ切りだ」
「テンパイしてそうだな」

例3：読みの活用

「序盤からツモ切りが多い」
「配牌が良かったのかも」

ツモ切りのパターン

典型的なツモ切り場面

1. テンパイ後

状況：テンパイして待ちが変わらない牌
行動：連続ツモ切り
意味：テンパイ維持

2. 完成形

状況：手牌が理想形
行動：不要牌をツモ切り
意味：形を崩したくない

3. オリ（降り）

状況：危険を回避
行動：安全牌をツモ切り
意味：振り込み回避

手出しが必要な場面

1. 手作り中

状況：面子が未完成
行動：不要牌を手出し
意味：手牌の改善

2. 待ち変更

状況：より良い待ちへ
行動：手牌から打牌
意味：受け入れ拡大

3. 役作り

状況：役を狙う
行動：計画的な手出し
意味：打点向上

関連用語

• 手出し（テダシ）：手牌から選んで打牌
• 打牌（ダハイ）：牌を捨てる行為
• テンパイ：あと1枚であがれる状態
• 理牌（リーパイ）：手牌を整理すること
• 河（ホー）：捨て牌が並ぶ場所

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

1. ツモ切りの誤認

   • 素早い手出しと混同
   • 観察不足での判断

2. 過信しすぎ

   • ツモ切り＝テンパイではない
   • ブラフの可能性

3. 自分のツモ切り

   • 無意識にパターン化
   • 読まれやすくなる

4. オンライン麻雀

   • ツモ切り表示に頼りすぎ
   • リアル麻雀で通用しない

ツモ切りの戦術的活用

読みへの活用

ツモ切りから分かること：

1. 連続ツモ切り

   • テンパイ濃厚
   • 手が完成形
   • オリの可能性

2. 序盤のツモ切り

   • 配牌良好
   • 役が見えている
   • 守備的姿勢

3. 中盤以降の変化

   • 手出し→ツモ切り＝テンパイ
   • ツモ切り→手出し＝崩れた

自分のツモ切り管理

意識すべきポイント：

1. パターンを作らない

   • 時々フェイク
   • リズムを変える

2. 自然な動作

   • 不自然な間を作らない
   • 一定のテンポ

3. 状況に応じた選択

   • 重要な局面では慎重に
   • 読まれても良い時は素直に

実戦での観察ポイント

序盤の観察

チェック項目：

• 第1打の速さ
• 字牌の切り順
• ツモ切りの頻度

推測できること：

• 配牌の良し悪し
• 狙っている役
• プレイスタイル

中盤の変化

注目すべき変化：

1. ツモ切り→手出し

   • 手が崩れた
   • 役を変更
   • より良い形へ

2. 手出し→ツモ切り

   • テンパイした
   • 形が決まった
   • オリに転じた

終盤の判断

重要な観察：

• 危険牌のツモ切り
• 安全牌の手出し
• タイミングの変化

ツモ切りとレベル

初級者の特徴

1. 無意識のツモ切り

   • 考えずに捨てる
   • パターンが読みやすい

2. 極端な動作

   • 明らかに分かる
   • 隠せていない

中級者の工夫

1. 意識的な選択

   • ツモ切りか手出しか選ぶ
   • 相手を惑わす

2. 一定のリズム

   • 動作を統一
   • 読まれにくく

上級者の技術

1. 完全な統一

   • 見分けがつかない
   • 常に手牌に入れる

2. 逆用の技術

   • わざと見せる
   • 心理戦の活用

オンライン麻雀でのツモ切り

表示システム

一般的な表示：

• ツモ切りマーク
• 色分け表示
• 履歴機能

メリットとデメリット

メリット：

• 確実に分かる
• 見逃しがない
• 初心者に優しい

デメリット：

• リアル麻雀と違う
• 観察力が育たない
• 情報過多

まとめ

ツモ切り（ツモギリ）は、ツモった牌をそのまま捨てる基本動作ですが、麻雀の読みにおいて重要な情報源となります。初心者の方は、まず「ツモ切りが多い＝手が整っている」という基本を理解し、相手の打牌を観察する習慣をつけましょう。同時に、自分のツモ切りが読まれないよう、一定のリズムで打牌することも大切です。オンライン麻雀では自動表示されますが、リアル麻雀では観察力が必要なので、両方の環境で練習することをおすすめします。