「チー!」「ポン!」って何?麻雀の鳴きを使いこなそう

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

「なかなか牌が揃わない…もっと早くアガりたい!」

麻雀を始めて少し慣れてきたあなた、こんな悩みはありませんか?

「あと:3m:が1枚あれば順子なのに、全然来ない…」 「:6z:を2枚持ってるけど、もう1枚が出てこない…」 「隣の人はサクサクとアガってるのに、私だけ遅い…」

実は、その悩みを解決する方法があるんです。それが**「鳴き」**!

今まで「ツモ」で自分で引くか、最後に「ロン」でアガるしかないと思っていませんでしたか?実は、相手が捨てた牌をもらって面子を作るという、もう一つの方法があるんです。

鳴きって何?〜相手の牌をもらう魔法〜

麻雀の基本をおさらい

まず、麻雀の基本を確認しましょう:

  • 14枚の牌で「4面子1雀頭」を作る
  • 役がないとアガれない
  • アガり方は「 ツモ 」(自分で引く)と「 ロン 」(相手の捨て牌)

ここに、第3の選択肢として** 鳴き **があります!

鳴きとは?

鳴きは、相手が捨てた牌をもらって、その場で面子を作る方法です。

例えば:

  • 手牌に:2m::3m:があって、誰かが:4m:を捨てたら…
  • 「チー!」と宣言して:4m:をもらい、:2m::3m::4m:の順子完成!

つまり、自分でツモるのを待たなくても、相手の捨て牌を活用できるんです。

鳴きの2大スター:「チー」と「ポン」

チー〜左隣からだけの特別ルール〜

チー は、順子を作るための鳴きです。

チーの条件

  1. ターツ(あと1枚で順子になる2枚)を持っている
  2. **左隣の人(上家)**が欲しい牌を捨てた
  3. 「チー!」と宣言する

ターツの種類

  • 両面(リャンメン):3m::4m::2m::5m:待ち)
  • カンチャン:2m::4m::3m:待ち)
  • ペンチャン:1m::2m::3m:待ち)、:8s::9s::7s:待ち)

チーの表示方法

鳴いた順子は右側に公開し、もらった牌は横向きにして左端に置きます。

:2m::3m:を持っていて、左隣が:4m:を捨てた場合 表示::4m-h::2m::3m::4m-h:は横向きの:4m:

ポン(碰)〜誰からでもOKの万能鳴き〜

ポン は、刻子を作るための鳴きです。

ポンの条件

  1. 対子(同じ牌2枚)を持っている
  2. 誰でもOK!3人の誰が捨てても鳴ける
  3. 「ポン!」と宣言する

ポンの表示方法

鳴いた刻子は右側に公開し、もらった牌は相手の方向に応じて配置:

  • 左隣(上家)から → 左端に横向き
  • 対面から → 真ん中に横向き
  • 右隣(下家)から → 右端に横向き

:7p::7p:を持っていて、対面が:7p:を捨てた場合 表示::7p::7p-h::7p:(真ん中が横向き)

鳴きの優先順位

同じ牌を複数の人が欲しい場合: ロン > ポン > チー

つまり、アガリが最優先で、次にポン、最後にチーという順番です。

鳴きのメリット・デメリット〜諸刃の剣〜

メリット:スピードアップ!

1. とにかく早い!

  • 自分でツモるのを待つ必要なし
  • 相手の捨て牌を即座に活用
  • テンパイまでの速度が格段に上がる

2. 確実に面子が作れる

  • 「あと1枚…」の悩みから解放
  • 相手が捨てた瞬間にチャンス!

3. 初心者でも使いやすい

  • 役牌など、鳴いても成立する役がある
  • 形を作るのが楽になる

デメリット:制約と弱点

1. 門前じゃなくなる

最大のデメリットは** 門前 でなくなる**こと。以下の役が使えなくなります:

  • リーチ(初心者の味方が…)
  • 門前ツモ(自力でツモってアガる役)
  • ピンフ(美しい順子の形)

2. 手牌がバレる

  • 鳴いた部分は公開される
  • 相手に手の内を読まれやすい
  • 「あの人、萬子を集めてるな」とバレバレ

3. 守備力が下がる

  • 鳴いた牌は変更不可
  • 危険になっても逃げにくい
  • ベタオリ(完全守備)が難しくなる

実戦での鳴き判断〜いつ鳴く?いつ我慢?〜

鳴くべき時

1. 役牌を持っている時

:6z::6z:(發)を持っていて、誰かが:6z:を捨てたら…迷わずポン! 理由:鳴いても役が確定しているから

2. タンヤオが確定している時

すでに1・9・字牌がなく、鳴いてもタンヤオが成立する形なら積極的に

3. 点数が必要な時

  • オーラス(最終局)で逆転が必要
  • 時間的に早くアガる必要がある

我慢すべき時

1. 良い手牌の時

  • 配牌が良く、リーチを狙える
  • ドラを持っている
  • 高い手が狙える

2. まだ序盤の時

  • 東1局など、まだ時間がある
  • 焦る必要がない状況

3. 守備重視の時

  • トップで逃げ切りたい
  • 危険な相手がいる

初心者のための鳴き練習法

ステップ1:役牌から始めよう

最初は役牌のポンだけ練習しましょう。

  • :5z:(白)、:6z:(發)、:7z:(中)の対子を見つけたら積極的に
  • 鳴いても役が確定するので安心

ステップ2:タンヤオで鳴き練習

2〜8の牌だけの時は、チーもポンも積極的に。

  • 端牌(1・9)と字牌を避ければOK
  • 形を作る練習になる

ステップ3:状況判断を覚える

  • 「この手はリーチの方が良さそう」
  • 「役牌があるから鳴いても大丈夫」
  • 少しずつ判断力を養う

よくある質問

Q: 鳴いたらリーチできないの?

A: はい、できません。リーチは門前(鳴いていない)状態でのみ可能です。だから「鳴くかリーチか」の選択が重要になります。

Q: チーは左隣からだけって覚えにくい…

A: 「ーはョクで左から」と覚えましょう。または、時計回りの順番で「自分の番の直前の人」と理解してもOK。

Q: 鳴きすぎは良くない?

A: その通り!「鳴き癖」がつくと、高い手が作れなくなります。最初は練習のために鳴いても、慣れたら「鳴く・鳴かない」の判断を意識しましょう。

まとめ:鳴きは便利な道具、でも使い方が大事!

最後に、今日学んだこと を復習しましょう。

  1. チー:左隣から順子を作る(ターツ必要)
  2. ポン:誰からでも刻子を作る(対子必要)
  3. 鳴きは早いけど制約もある
  4. 役牌タンヤオなら積極的に鳴いてOK
  5. 状況に応じて鳴く・鳴かないを判断

鳴きは麻雀の奥深さを増す要素の一つ。「この牌、鳴いちゃおうかな…いや、リーチ狙いで我慢…」なんて悩むのも麻雀の楽しさです。

最初は思い切って鳴いてみて、徐々に判断力を磨いていきましょう!

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