「なかなか牌が揃わない…もっと早くアガりたい!」
麻雀を始めて少し慣れてきたあなた、こんな悩みはありませんか?
「あと
が1枚あれば順子なのに、全然来ない…」
「
を2枚持ってるけど、もう1枚が出てこない…」
「隣の人はサクサクとアガってるのに、私だけ遅い…」
実は、その悩みを解決する方法があるんです。それが**「鳴き」**!
今まで「ツモ」で自分で引くか、最後に「ロン」でアガるしかないと思っていませんでしたか?実は、相手が捨てた牌をもらって面子を作るという、もう一つの方法があるんです。
鳴きって何?〜相手の牌をもらう魔法〜
麻雀の基本をおさらい
まず、麻雀の基本を確認しましょう:
- 14枚の牌で「4面子1雀頭」を作る
- 役がないとアガれない
- アガり方は「 ツモ 山から牌を1枚引くこと 詳しく見る → 」(自分で引く)と「 ロン 他家の捨て牌でアガること 詳しく見る → 」(相手の捨て牌)
ここに、第3の選択肢として** 鳴き 他家の捨て牌で面子を作ること 詳しく見る → **があります!
鳴きとは?
鳴きは、相手が捨てた牌をもらって、その場で面子を作る方法です。
例えば:
- 手牌に

があって、誰かが
を捨てたら… - 「チー!」と宣言して
をもらい、

の順子完成!
つまり、自分でツモるのを待たなくても、相手の捨て牌を活用できるんです。
鳴きの2大スター:「チー」と「ポン」
チー〜左隣からだけの特別ルール〜
チー 上家の捨て牌で順子を作る鳴き 詳しく見る → は、順子を作るための鳴きです。
チーの条件
- ターツ(あと1枚で順子になる2枚)を持っている
- **左隣の人(上家)**が欲しい牌を捨てた
- 「チー!」と宣言する
ターツの種類
- 両面(リャンメン):

(
か
待ち) - カンチャン:

(
待ち) - ペンチャン:

(
待ち)、
(
待ち)
チーの表示方法
鳴いた順子は右側に公開し、もらった牌は横向きにして左端に置きます。
例:
を持っていて、左隣が
を捨てた場合
表示:

(
は横向きの
)
ポン(碰)〜誰からでもOKの万能鳴き〜
ポン 他家の捨て牌で刻子を作る鳴き 詳しく見る → は、刻子を作るための鳴きです。
ポンの条件
- 対子(同じ牌2枚)を持っている
- 誰でもOK!3人の誰が捨てても鳴ける
- 「ポン!」と宣言する
ポンの表示方法
鳴いた刻子は右側に公開し、もらった牌は相手の方向に応じて配置:
- 左隣(上家)から → 左端に横向き
- 対面から → 真ん中に横向き
- 右隣(下家)から → 右端に横向き
例:
を持っていて、対面が
を捨てた場合
表示:

(真ん中が横向き)
鳴きの優先順位
同じ牌を複数の人が欲しい場合: ロン > ポン > チー
つまり、アガリが最優先で、次にポン、最後にチーという順番です。
鳴きのメリット・デメリット〜諸刃の剣〜
メリット:スピードアップ!
1. とにかく早い!
- 自分でツモるのを待つ必要なし
- 相手の捨て牌を即座に活用
- テンパイまでの速度が格段に上がる
2. 確実に面子が作れる
- 「あと1枚…」の悩みから解放
- 相手が捨てた瞬間にチャンス!
3. 初心者でも使いやすい
- 役牌など、鳴いても成立する役がある
- 形を作るのが楽になる
デメリット:制約と弱点
1. 門前じゃなくなる
最大のデメリットは** 門前 鳴いていない状態。多くの役の条件 詳しく見る → でなくなる**こと。以下の役が使えなくなります:
- リーチ(初心者の味方が…)
- 門前ツモ(自力でツモってアガる役)
- ピンフ(美しい順子の形)
2. 手牌がバレる
- 鳴いた部分は公開される
- 相手に手の内を読まれやすい
- 「あの人、萬子を集めてるな」とバレバレ
3. 守備力が下がる
- 鳴いた牌は変更不可
- 危険になっても逃げにくい
- ベタオリ(完全守備)が難しくなる
実戦での鳴き判断〜いつ鳴く?いつ我慢?〜
鳴くべき時
1. 役牌を持っている時

(發)を持っていて、誰かが
を捨てたら…迷わずポン!
理由:鳴いても役が確定しているから
2. タンヤオが確定している時
すでに1・9・字牌がなく、鳴いてもタンヤオが成立する形なら積極的に
3. 点数が必要な時
- オーラス(最終局)で逆転が必要
- 時間的に早くアガる必要がある
我慢すべき時
1. 良い手牌の時
- 配牌が良く、リーチを狙える
- ドラを持っている
- 高い手が狙える
2. まだ序盤の時
- 東1局など、まだ時間がある
- 焦る必要がない状況
3. 守備重視の時
- トップで逃げ切りたい
- 危険な相手がいる
初心者のための鳴き練習法
ステップ1:役牌から始めよう
最初は役牌のポンだけ練習しましょう。
(白)、
(發)、
(中)の対子を見つけたら積極的に- 鳴いても役が確定するので安心
ステップ2:タンヤオで鳴き練習
2〜8の牌だけの時は、チーもポンも積極的に。
- 端牌(1・9)と字牌を避ければOK
- 形を作る練習になる
ステップ3:状況判断を覚える
- 「この手はリーチの方が良さそう」
- 「役牌があるから鳴いても大丈夫」
- 少しずつ判断力を養う
よくある質問
Q: 鳴いたらリーチできないの?
A: はい、できません。リーチは門前(鳴いていない)状態でのみ可能です。だから「鳴くかリーチか」の選択が重要になります。
Q: チーは左隣からだけって覚えにくい…
A: 「チーはチョクで左から」と覚えましょう。または、時計回りの順番で「自分の番の直前の人」と理解してもOK。
Q: 鳴きすぎは良くない?
A: その通り!「鳴き癖」がつくと、高い手が作れなくなります。最初は練習のために鳴いても、慣れたら「鳴く・鳴かない」の判断を意識しましょう。
まとめ:鳴きは便利な道具、でも使い方が大事!
最後に、今日学んだこと を復習しましょう。
- チー:左隣から順子を作る(ターツ必要)
- ポン:誰からでも刻子を作る(対子必要)
- 鳴きは早いけど制約もある
- 役牌やタンヤオなら積極的に鳴いてOK
- 状況に応じて鳴く・鳴かないを判断
鳴きは麻雀の奥深さを増す要素の一つ。「この牌、鳴いちゃおうかな…いや、リーチ狙いで我慢…」なんて悩むのも麻雀の楽しさです。
最初は思い切って鳴いてみて、徐々に判断力を磨いていきましょう!