ダブル立直(ダブルリーチ)とは?第一ツモでリーチする2翻役を解説

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

ダブル立直(ダブルリーチ)とは

ダブル立直(ダブルリーチ) とは、麻雀の役の一つで、第一ツモでリーチをかけることで成立する2翻役です。略して「ダブリー」とも呼ばれ、配牌時にすでにテンパイしている、または親の配牌ツモでテンパイした場合に成立します。

通常のリーチが1翻なのに対し、ダブル立直は2翻となります。非常に珍しい状況で成立するため、出現率は低いですが、成立すれば高得点が期待できる役です。

ダブル立直の詳細解説

成立条件

ダブル立直が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件詳細タイミング
第一ツモでリーチ誰も鳴いていない最初の巡目親:配牌後、子:第一ツモ
門前鳴いていない状態必須
聴牌リーチ可能な状態テンパイしている
誰も鳴いていない第一巡目に鳴きがない重要

通常リーチとの違い

項目ダブル立直通常リーチ
翻数2翻1翻
タイミング第一ツモいつでも
難易度非常に高い普通
出現率約0.1%約15%

使用例

実際の場面での使い方

例1:宣言時

「ダブル立直!」
「ダブリー!」

例2:確認時

「配牌テンパイだ、ダブルいける」
「第一ツモでリーチ、ダブルだ」

例3:対局中の会話

「まさかのダブリー」
「ダブル立直は初めて見た」

ダブル立直の形

親の配牌ツモでダブル立直

配牌14枚:123萬 456筒 789索 111東 44索
→ 配牌時点でテンパイ、即リーチ宣言
→ ダブル立直成立

子の第一ツモでダブル立直

配牌13枚:234萬 456筒 789索 222東 5索
第一ツモ:5索
→ 第一ツモでテンパイ、即リーチ宣言
→ ダブル立直成立

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 鳴きが入った後

    • 誰かが鳴いたら不成立
    • 第一巡目の鳴きに注意
  2. 親と子の違い

    • 親は配牌14枚でテンパイ
    • 子は第一ツモでテンパイ
  3. 通常リーチとの混同

    • 第一ツモ以外は通常リーチ
    • 2巡目以降は1翻
  4. 役の複合計算

    • ダブル立直2翻
    • 一発やツモと複合可能

ダブル立直を狙う戦術

配牌での判断

ダブル立直の条件:

配牌の状況判断理由
親:14枚テンパイ即ダブル立直2翻確定
子:1向聴第一ツモに期待ダブリーの可能性
子:2向聴以上通常の手作りダブルは諦める
ドラが多い積極的にダブリー高得点期待

リスクとリターン

ダブル立直のメリット:

  1. 高得点

    • 2翻スタート
    • 一発・ツモと複合
  2. 相手への圧力

    • 最速リーチの威圧感
    • 防御を強いる
  3. 裏ドラ

    • 裏ドラの期待
    • 跳満以上も

ダブル立直のデメリット:

  1. 防御不可

    • リーチ後は曲げられない
    • 他家の手に無防備
  2. 待ち変更不可

    • 待ち牌を変えられない
    • フリテンのリスク

実戦でのダブル立直

ダブル立直への道筋

理想的な流れ:

配牌:偶然テンパイ or 1向聴

親:配牌ツモでテンパイ
子:第一ツモでテンパイ

即座にリーチ宣言

ダブル立直成立、2翻確定

ダブル立直後の展開

和了パターン:

和了方法追加翻数合計点数例(子)
ツモ・一発+2翻7700点〜(4翻以上)
ツモのみ+1翻3900点〜(3翻以上)
ロン・一発+1翻5200点〜(3翻以上)
ロンのみなし2600点〜(2翻以上)

ダブル立直の確率と価値

出現率

統計データ:

  • ダブル立直の成立:約0.1%
  • 配牌テンパイ:約1%
  • 第一ツモテンパイ:約3%
  • 実際のダブリー宣言:非常に稀

他の高得点役との比較

希少性順位:

  1. 役満(約0.05%)
  2. ダブル立直(約0.1%)
  3. 三暗刻(約0.3%)
  4. 小三元(約0.2%)

ダブル立直の戦略ポイント

宣言するか迷う場合

ダブル立直を宣言すべき:

  • 良形待ち
  • ドラが多い
  • 他家の手が弱そう
  • 早い巡目

通常リーチを選ぶ:

  • 悪形待ち
  • 点棒状況が厳しい
  • 他家の手が強そう
  • リスク回避したい

対戦相手への影響

ダブル立直の圧力:

  1. 即オリ

    • ほとんどの相手がオリる
    • 安全牌優先
  2. 手役の放棄

    • 相手は手を崩す
    • テンパイ放棄
  3. 場の凍結

    • 鳴きが減る
    • 消極的な展開

複合しやすい役

よく複合する役

役名複合条件合計翻数
一発リーチ後1巡以内3翻
門前清自摸和ツモで和了3翻
断么九中張牌のみ3翻
一盃口同じ順子2組3翻
平和良形待ち3翻

高得点の例

ダブル立直・一発・ツモ・タンヤオ・ドラ1:

5翻 = 満貫(8000点 or 12000点)
裏ドラが乗れば跳満以上

ローカルルール

ダブル立直の扱い

地域による違い:

  • 一般的:2翻
  • 一部地域:3翻(稀)
  • 競技麻雀:必ず2翻

特殊な扱い

バリエーション:

  • 役満扱い(極一部)
  • 流し満貫併用不可
  • 責任払いの対象外

歴史と文化

ダブル立直の由来

名称の意味:

  • 通常リーチの「ダブル」
  • 2倍の価値
  • 最速のリーチ

希少性の価値

麻雀文化での位置づけ:

  1. 記憶に残る

    • 滅多に見られない
    • 印象的な場面
  2. 話題性

    • 対局後の話題
    • 特別な思い出

まとめ

ダブル立直(ダブルリーチ)は、第一ツモでリーチをかけることで成立する2翻役です。親は配牌14枚、子は第一ツモでテンパイしている必要があり、非常に珍しい状況で成立します。出現率は約0.1%と極めて低いですが、成立すれば2翻スタートで高得点が期待できます。初心者の方は、まず「第一ツモでリーチなら2翻」という基本を覚え、もし配牌テンパイに恵まれたら、積極的にダブル立直を宣言してみましょう。通常のリーチより1翻高く、相手への圧力も大きい強力な役です。

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