混全帯么九(チャンタ)とは?成立条件・純チャンとの違いを解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

混全帯么九(チャンタ)とは

混全帯么九(ホンチャンタイヤオチュー) は、麻雀の2翻役で、すべての面子と雀頭に幺九牌(1・9・字牌)を含む役 です。通称「チャンタ」と呼ばれ、端牌と字牌を組み合わせて作る美しい形の役です。

門前では2翻、鳴いても成立しますが1翻に下がる(食い下がり)役です。タンヤオとは正反対の考え方で、初心者には少し難しいですが、覚えておくと手牌の幅が広がります。

混全帯么九の詳細解説

成立条件

混全帯么九が成立するには、以下の条件をすべて満たす必要があります:

条件説明
すべての面子に幺九牌順子は端を含む、刻子は幺九牌123、789、111、東東東
雀頭も幺九牌1・9・字牌の対子11萬、99索、白白
字牌を含む最低1組は字牌が必要純全帯么九との違い

使える面子・使えない面子

使える面子(○):

種類具体例備考
端順子123、789(各色)必ず1か9を含む
幺九刻子111、999(各色)1・9の刻子
字牌刻子東東東、白白白などすべてOK

使えない面子(×):

  • 234、345、456、567、678(中張牌のみの順子)
  • 222〜888(中張牌の刻子)

門前と鳴きの違い

状態翻数点数例(子)
門前2翻基本2,600点〜
鳴き1翻(食い下がり)基本1,300点〜

使用例

実際の場面での使い方

例1:手牌構成の判断

「端牌が多いからチャンタ狙おう」
「字牌もあるし、チャンタが見えてきた」

例2:鳴きの判断

「チャンタ確定だから123をチーしよう」
「食い下がりでも1翻あるから鳴いてOK」

例3:純チャンとの選択

「字牌を切って純チャンにするか悩む」
「チャンタの方が作りやすいから字牌残そう」

混全帯么九の作り方

基本的な手順

  1. 幺九牌を確認

    • 1・9・字牌の枚数を数える
    • 4組以上あれば有力
  2. 端順子を意識

    • 12、89などのターツを大切に
    • 23→123、78→789を狙う
  3. 字牌を最低1組確保

    • 対子でも刻子でもOK
    • 役牌なら一石二鳥
  4. 中張牌を整理

    • 456などは早めに崩す
    • 端に寄せていく

完成形の例

門前の例:

123萬 789筒 111索 南南南 99萬

鳴きありの例:

手牌:111萬 北北北 99索
チー:123筒、789索

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 字牌が必須であること

    • 字牌なしは純全帯么九
    • 最低1組は字牌を含める
  2. 中張牌だけの面子はNG

    • 456筒があると成立しない
    • すべての面子に幺九牌が必要
  3. 雀頭も幺九牌

    • 55萬などの中張牌はNG
    • 11萬、東東などが必要
  4. 順子の端だけでOK

    • 123の「1」だけで条件満たす
    • 789の「9」だけで条件満たす

複合する役・しない役

よく複合する役

役名複合条件合計翻数
役牌(ヤクハイ)字牌の刻子3翻(鳴き2翻)
三色同順(サンショク)123や789を3色4翻(鳴き3翻)
一気通貫(イッツー)123・456・7894翻(鳴き3翻)
対々和(トイトイ)すべて刻子4翻(鳴き3翻)

複合しない役

戦術的なポイント

チャンタを狙う状況

  1. 配牌で幺九牌が多い

    • 端牌と字牌で8枚以上
    • タンヤオより有力
  2. ドラが幺九牌

    • 自然にチャンタになる
    • 高打点も期待できる
  3. 守備的に進めたい

    • 字牌は比較的安全
    • 端牌も終盤は安全

チャンタの長所・短所

長所:

  • 鳴いても成立する
  • 役牌と複合しやすい
  • 他の役への変化も可能
  • 字牌を活かせる

短所:

  • 作るのが難しい(出現率約1%)
  • 食い下がりで1翻になる
  • 中張牌のドラを使えない
  • 待ちが限定されやすい

実戦でのコツ

序盤の判断

チャンタに向かう目安:

  • 幺九牌が8枚以上
  • 端ターツが2つ以上
  • 字牌の対子がある

他の役との比較:

  • タンヤオ:中張牌多数なら転換
  • 純チャン:字牌なしなら昇格狙い
  • 対々和:刻子系ならトイトイ

鳴きの判断

積極的に鳴く場合:

  • 123や789が確定する
  • 残りターツが良形
  • 早あがり重視

鳴きを控える場合:

  • 門前で高打点狙い
  • リーチの可能性
  • 純チャンへの変化

まとめ

混全帯么九(チャンタ)は、すべての面子と雀頭に幺九牌を含む、形の美しい2翻役です。タンヤオとは正反対の考え方で、端牌と字牌を大切にする必要があります。作るのは少し難しいですが、配牌で幺九牌が多い時には積極的に狙いたい役です。初心者の方は、まず「すべてに1・9・字牌」「字牌が最低1組必要」という基本を覚え、タンヤオとチャンタを使い分けられるようになりましょう。鳴いても成立するので、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。

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