混老頭(ホンロウトウ)とは?么九牌のみの2翻役を初心者向けに解説

初心者におすすめ
| 約7分 | ツモロン編集部

混老頭(ホンロウトウ)とは

混老頭(ホンロウトウ) とは、麻雀の役の一つで、么九牌(ヤオチューハイ:1・9・字牌)のみで手牌を揃えることで成立する2翻役です。「ホンロー」とも呼ばれ、断么九(タンヤオ)の対極に位置する珍しい役です。

順子が作れないため、必ず4つの刻子(または槓子)と1つの雀頭という形になり、対々和(トイトイ)と必ず複合します。鳴いても翻数が下がらない役ですが、非常に作りにくい上級者向けの役です。

混老頭の詳細解説

成立条件

混老頭が成立するには、以下の条件を満たす必要があります:

条件詳細
么九牌のみ1・9・字牌1萬・9萬・東・南・白など
2〜8は不可中張牌は使えない2〜8が1枚でもあると不成立
必ず対々和順子が作れない4刻子+1雀頭

使用できる牌

么九牌13種類:

数牌:1萬・9萬・1筒・9筒・1索・9索(6種類)
字牌:東・南・西・北・白・發・中(7種類)

合計13種類(各4枚ずつ、計52枚)

使用例

実際の場面での使い方

例1:役の確認

「ホンロウトウ確定」
「么九牌だけで混老頭」

例2:手作り時

「混老頭狙いで中張牌を切る」
「対々和+混老頭で4翻」

例3:鳴きの判断

「混老頭は鳴いても2翻」
「役牌ポンして混老頭進める」

混老頭の形

基本形

手牌:111萬 999筒 東東東 白白白 北北
完成形:么九牌のみ、必ず対々和と複合

実戦でよくある形

鳴きを含む形:

ポン:東東東(横向き)白白白(横向き)
手牌:111萬 999索 北北
→ 混老頭2翻+対々和2翻 = 4翻(満貫)

役牌複合:

手牌:111萬 999萬 東東東 白白白 發發
→ 混老頭2翻+対々和2翻+役牌2翻 = 6翻(跳満)

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 清老頭との混同

    • 混老頭:1・9・字牌OK(2翻)
    • 清老頭:1・9のみ(役満)
  2. 中張牌の混入

    • 2〜8が1枚でも不可
    • 么九牌のみ
  3. 対々和との関係

    • 必ず複合する
    • 合計4翻になる
  4. 七対子との違い

    • 七対子は4面子1雀頭ではない
    • 混老頭は七対子と複合しない

混老頭を狙う戦術

配牌での判断

混老頭を狙う目安:

配牌の状況判断理由
么九牌が9枚以上検討可能可能性がある
么九牌の対子3つ以上積極的に狙う非常に有力
役牌の対子複数優先して狙う高得点期待
中張牌が少ない狙いやすい処理が楽

鳴きの判断

鳴くタイミング:

  1. 序盤での鳴き

    • 役牌は積極的にポン
    • 方向性を固める
  2. 中盤での鳴き

    • 么九牌が出たら即ポン
    • スピード重視
  3. 終盤での鳴き

    • 4翻確定の価値
    • 確実に和了る

実戦での混老頭

混老頭への道筋

典型的な流れ:

配牌:么九牌が9枚

序盤:中張牌を全て切る

中盤:么九牌の刻子を作る

終盤:混老頭完成、テンパイ

中張牌の処理

手順:

  1. 早めに切る

    • 序盤に全て処理
    • 危険度を考慮
  2. ドラの判断

    • 中張牌のドラも切る
    • 么九牌のドラは死守
  3. 柔軟な対応

    • 無理なら諦める
    • 通常の対々和へ

複合しやすい役

必ず複合する役

役名理由合計翻数
対々和順子が作れない4翻

よく複合する役

役名条件合計翻数
役牌字牌の刻子5翻〜
三暗刻3つの暗刻6翻
小三元三元牌2刻子+1対子8翻(倍満)
三槓子3つの槓6翻

複合例

混老頭+対々和+役牌2つ+ドラ1:

手牌:111萬 999筒 東東東 白白白 發發發
→ 7翻(倍満 or 三倍満)

混老頭の確率と価値

出現率

統計データ:

  • 成立率:約0.06%
  • 非常に稀な役
  • 対々和の中でも特殊

他の2翻役との比較

作りにくさ:

  1. 七対子(約3%)
  2. 三色同順(約2%)
  3. 一気通貫(約2%)
  4. 対々和(約1.5%)
  5. 混全帯么九(約1%)
  6. 混老頭(約0.06%)← 圧倒的に難しい

混老頭の戦略ポイント

序盤の判断

狙うべき配牌:

  • 么九牌が9枚以上
  • 対子が3つ以上
  • 役牌の対子が複数
  • 中張牌が少ない

諦めるべき配牌:

  • 么九牌が7枚以下
  • 対子が1つ以下
  • 中張牌が多い
  • 他の役が有力

中盤の手作り

効率的な進め方:

  1. 徹底的に么九牌のみ

    • 中張牌は全て切る
    • 迷わず切る
  2. 鳴きの活用

    • 積極的にポン
    • スピード重視
  3. 柔軟な対応

    • 無理なら通常の対々和
    • 諦めも重要

混老頭と清老頭の違い

混老頭(2翻役)

特徴:

  • 1・9・字牌OK
  • 比較的作りやすい
  • 対々和と複合で4翻

清老頭(役満)

特徴:

  • 1・9のみ(字牌NG)
  • 極めて困難
  • 役満(48000点)

使い分け:

  • 字牌が多い → 混老頭
  • 字牌がない → 清老頭狙い

混老頭の心理戦

相手への影響

混老頭の圧力:

  1. 捨て牌で分かる

    • 中張牌を切り続ける
    • すぐにバレる
  2. 防御を強いる

    • 么九牌を出せない
    • 手が制限される
  3. 高得点の威嚇

    • 対々和複合で4翻以上
    • 攻撃を抑制

混老頭への対応

相手の混老頭サイン:

  • 序盤から中張牌を切る
  • 么九牌を鳴く
  • 対々和の気配

対処法:

  • 么九牌を抱える
  • ベタオリ検討
  • 先制攻撃

ローカルルール

翻数の扱い

地域による違い:

  • 一般的:2翻
  • 一部地域:3翻(稀)
  • 競技麻雀:必ず2翻

特殊な扱い

バリエーション:

  • 役満扱い(極一部)
  • 対々和との複合を別計算
  • 清老頭への格上げルール

歴史と文化

混老頭の由来

名称の意味:

  • :字牌が混ざる
  • 老頭:1・9(老頭牌)
  • 「ホンロー」は略称

希少性の価値

麻雀文化での位置づけ:

  1. 記憶に残る

    • 滅多に見られない
    • 特殊な形
  2. 達成感

    • 完成時の満足感
    • 上級者の証

まとめ

混老頭(ホンロウトウ)は、么九牌(1・9・字牌)のみで手牌を揃える2翻役です。順子が作れないため必ず対々和と複合し、合計4翻となります。出現率は約0.06%と非常に低く、上級者でも滅多に作れない珍しい役ですが、成立すれば満貫以上が期待できます。初心者の方は、まず「么九牌のみ、中張牌NG」という基本を覚え、配牌で么九牌の対子が3つ以上あれば挑戦してみましょう。対々和との複合を活かした高得点を狙える魅力的な役です。

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