和了(ホーラ)とは
和了(ホーラ) とは、麻雀において4面子1雀頭の完成形(または特殊役)を作って得点を獲得することを指す正式な用語です。一般的には「アガリ」「あがる」と呼ばれることが多く、和了は書き言葉や公式な場面で使われます。
「和了」の読み方は「ホーラ」が正式ですが、「わりょう」「あがり」と読まれることもあります。中国語の「和了(フーラ)」が語源となっています。
和了の詳細解説
和了の条件
和了するためには以下の条件を満たす必要があります:
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 基本形 | 4面子1雀頭の完成 |
| 特殊形 | 七対子・国士無双など |
| 役の成立 | 最低1つの役が必要 |
| フリテンでない | 自分の捨て牌で待っていない |
和了の種類
和了は大きく2種類に分けられます:
1. ツモ和了(自摸和)
- 自分で山から引いた牌で和了
- 3人から点数をもらう
2. ロン和了(栄和)
- 他家の捨て牌で和了
- 振り込んだ人から点数をもらう
和了形の基本パターン
| パターン | 構成 | 例 |
|---|---|---|
| 標準形 | 順子/刻子×4 + 対子×1 | 最も一般的 |
| 七対子 | 対子×7 | 特殊役 |
| 国士無双 | ヤオ九牌13種類+1枚 | 役満 |
| 四暗刻 | 暗刻×4 + 対子×1 | 役満 |
使用例
実際の場面での使い方
例1:和了の宣言
「ツモ!」(自摸和了の場合)
「ロン!」(栄和の場合)
「和了りました」(丁寧な表現)
例2:和了に関する会話
「その牌で和了できますか?」
「リーチ一発で和了!」
「国士無双で和了しました」
例3:和了の確認
「和了形になっていますか?」
「役はありますか?和了できません」
「フリテンなので和了できません」
関連用語
よくある間違い・注意点
初心者が間違えやすいポイント
-
役なしでの和了
- 形が完成しても役がないと和了できない
- 「チョンボ」になる可能性
-
フリテンでの和了
- 自分の捨て牌での待ちは和了不可
- 同巡フリテンにも注意
-
誤った和了宣言
- 手牌を確認してから宣言
- 誤和了はペナルティ対象
-
和了牌の見落とし
- 多面待ちでの見落とし
- 変則待ちの見逃し
和了の点数計算
基本的な計算要素
| 要素 | 影響 |
|---|---|
| 役の数(翻) | 基本点数を決定 |
| 符計算 | 細かい点数を決定 |
| 親・子 | 親は1.5倍 |
| ツモ・ロン | 支払い方法が変わる |
和了点数の例
子のツモ和了:
- 1翻30符 = 300-500点
- 2翻30符 = 500-1000点
- 3翻30符 = 1000-2000点
- 満貫 = 2000-4000点
子のロン和了:
- 1翻30符 = 1000点
- 2翻30符 = 2000点
- 3翻30符 = 3900点
- 満貫 = 8000点
和了に関する戦略
和了率を上げるコツ
| 戦略 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 早い和了 | 安い手でも早くあがる | 和了率向上 |
| 役の確保 | 複数の役を見る | 和了可能性UP |
| 待ちの選択 | 良形待ちを作る | 和了確率UP |
| 鳴きの活用 | 速度重視で鳴く | テンパイ速度UP |
状況別の和了判断
トップ目:安全に小さくても和了
2着目:バランスを重視
3着目:高打点を狙う
ラス目:満貫以上を狙う
和了形の種類と特徴
通常の和了形
| 種類 | 特徴 | 代表的な役 |
|---|---|---|
| 門前和了 | 鳴いていない | リーチ、ピンフ、ツモ |
| 鳴き和了 | 副露している | 役牌、タンヤオ、三色 |
| 一発和了 | リーチ後1巡以内 | 一発 |
| 海底和了 | 最後の牌で | 海底摸月、河底撈魚 |
特殊な和了形
1. 七対子(チートイツ)
- 対子を7組作る
- 25符2翻の特殊計算
2. 国士無双(コクシムソウ)
- ヤオ九牌を13種類集める
- 役満
3. 九蓮宝燈(チューレンポウトウ)
- 同じ色で1112345678999+X
- 役満
和了のマナーと作法
和了時の基本マナー
-
宣言は明確に
- はっきりと「ツモ」「ロン」
- 手牌を倒す前に宣言
-
手牌の開示
- きれいに並べて見せる
- 役が分かりやすいように
-
点数申告
- 自分で計算して申告
- 不明な場合は確認を求める
-
冷静な態度
- 過度な喜びは控える
- 相手への配慮
和了後の流れ
1. 和了宣言
2. 手牌を倒す
3. 役の確認
4. 点数計算
5. 点棒のやり取り
6. 次局の準備
和了に関する用語集
よく使われる表現
- 「和了る(あがる)」:和了すること
- 「和了り手」:和了した手牌
- 「和了り牌」:和了した牌
- 「和了率」:和了する確率
- 「連続和了」:連続してあがること
地域による呼び方
| 地域 | 呼び方 |
|---|---|
| 標準 | アガリ、和了(ホーラ) |
| 関西 | アガリ、あがる |
| 中国 | 和了(フーラ) |
| 英語 | Win, Going out |
和了の確率と統計
一般的な和了率
| プレイヤーレベル | 和了率 | 備考 |
|---|---|---|
| 初心者 | 15-20% | 役を覚えたて |
| 中級者 | 20-25% | 基本戦術を理解 |
| 上級者 | 25-30% | 効率的な手作り |
| プロ | 23-27% | 守備も重視 |
和了までの平均巡目
早い和了:6-8巡目
平均的:10-12巡目
遅い和了:14-16巡目
流局間際:17-18巡目
まとめ
和了(ホーラ)は麻雀の最終目的であり、4面子1雀頭(または特殊形)を完成させて得点を獲得することを指します。一般的には「アガリ」と呼ばれ、ツモ和了とロン和了の2種類があります。
初心者の方は、まず基本的な和了形を覚え、必ず役が必要であることを理解しましょう。和了宣言は明確に行い、フリテンに注意することが大切です。和了は麻雀の醍醐味であり、上達とともに和了率も向上していきます。正しいルールとマナーを守って、楽しく麻雀を打ちましょう。