数え(カゾエ)とは?13翻以上の計算方法と数え役満を解説

初心者におすすめ
| 約6分 | ツモロン編集部

数え(カゾエ)とは

数え(カゾエ) とは、麻雀において13翻以上の翻数になった手牌のことを指します。通常の役の組み合わせで13翻以上になると「数え役満(カゾエヤクマン)」として、役満と同じ点数(親48,000点、子32,000点)が与えられます。

「数えて13翻」という意味から「数え」と呼ばれ、特定の役満役(国士無双など)とは異なり、複数の役を組み合わせて達成する役満です。

数えの詳細解説

数え役満の成立条件

条件説明備考
翻数13翻以上役とドラの合計
役の種類制限なしどんな組み合わせでもOK
点数役満と同じ親48,000点、子32,000点
鳴き可能食い下がりを考慮

翻数と点数の関係

翻数点数区分親の点数子の点数
3〜5翻満貫12,000点8,000点
6〜7翻跳満18,000点12,000点
8〜10翻倍満24,000点16,000点
11〜12翻三倍満36,000点24,000点
13翻〜数え役満48,000点32,000点

使用例

実際の場面での使い方

例1:翻数の確認

「清一色・対々和・三暗刻・ドラ4で数え13翻」
「リーチ・一発・ツモ・ピンフ・三色・イーペー・ドラ5で数え」

例2:数え役満の申告

「数え役満です」
「13翻、数えで役満」

例3:戦術的な判断

「あと1翻で数え役満」
「ドラが乗れば数えになる」

数え役満になりやすいパターン

高翻役を軸にしたパターン

基本の役追加要素合計翻数
清一色(6翻)+対々和+ドラ513翻
混一色(3翻)+対々和+三暗刻+ドラ513翻
純全帯么九(3翻)+三色+一盃口+リーチ+ツモ+ドラ313翻

ドラを大量に使うパターン

組み合わせ内訳合計翻数
リーチ・ツモ・ピンフ・タンヤオ・ドラ91+1+1+1+913翻
チートイツ・ツモ・ドラ102+1+1013翻
役牌3種・対々和・ドラ73+2+7(鳴き)12翻

複合役を重ねるパターン

組み合わせ内訳合計翻数
リーチ・一発・ツモ・ピンフ・タンヤオ・三色・一盃口・ドラ31+1+1+1+1+2+1+3+2(裏ドラ)13翻
ダブリー・ツモ・三暗刻・対々和・混老頭・ドラ22+1+2+2+2+2+213翻

関連用語

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

  1. 翻数の数え間違い

    • ドラの見落とし
    • 赤ドラの忘れ
    • 裏ドラの計算忘れ
  2. 食い下がりの考慮漏れ

    • 鳴いた役は翻が下がる
    • 正確な計算が必要
  3. 13翻ちょうどの勘違い

    • 13翻以上はすべて数え役満
    • 14翻、15翻も同じ点数
  4. 役満との混同

    • 通常の役満とは別扱い
    • ダブル役満にはならない

数えを狙う戦術

基本戦略

数えへの道筋:

  1. 高翻役を軸にする

    • 清一色(6翻/5翻)
    • 混一色(3翻/2翻)
    • 対々和+三暗刻
  2. ドラを最大限活用

    • ドラのアンコ・カンツ
    • 赤ドラも計算に入れる
    • カンでドラを増やす
  3. 複合役を意識

    • 三色+他の役
    • 一盃口+他の役
    • タンピン系の積み重ね

実戦でのコツ

序盤の判断:

  • ドラが3枚以上ある
  • 清一色が見える
  • 役牌が複数対子

中盤の展開:

  • 11〜12翻が見えたら積極的に
  • カンでドラを増やす
  • リーチで裏ドラ期待

終盤の詰め:

  • 確実に13翻を数える
  • 振り込みに注意
  • ツモで+1翻を忘れない

数え役満の価値

メリット

  1. 最高得点

    • 親48,000点
    • 子32,000点
    • 一発逆転可能
  2. 達成感

    • 役満級の価値
    • 実力の証明
    • 話題性がある
  3. 柔軟性

    • 様々な組み合わせ
    • 鳴いても可能
    • 途中変更も可能

デメリット

  1. 難易度が高い

    • 13翻は遠い
    • ドラ依存が大きい
    • 狙いすぎは危険
  2. 読まれやすい

    • 高い手は警戒される
    • 鳴きが多いとバレる
    • 守備的に打たれる

実戦での活用

数えを意識する配牌

理想的な配牌:

  • ドラが4枚以上
  • 清一色の可能性
  • 役牌の対子が複数
  • 良形のターツが多い

途中での方針転換

数えを諦める場面:

  • ドラが使えない
  • 他家が早い
  • 三倍満で十分

数えに切り替える場面:

  • ドラが重なった
  • 高翻役が確定
  • 点数が必要

ローカルルールの確認

重要な確認事項:

  • 数え役満の採用有無
  • 13翻以上の扱い
  • ダブル役満との関係
  • 役満祝儀の有無

まとめ

数え(カゾエ)は、通常の役を組み合わせて13翻以上にすることで成立する役満級の手です。特定の役満役とは異なり、様々な役の組み合わせで達成できる柔軟性が魅力です。初心者の方は、まず「13翻以上=数え役満」という基本を覚え、高翻役とドラを意識して手作りすることから始めましょう。清一色や対々和などの高翻役を軸に、ドラを最大限活用することが数え役満への近道です。

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