三倍満（サンバイマン）とは？11翻以上の超高得点を解説

三倍満（サンバイマン）とは

三倍満（サンバイマン） は、麻雀の得点段階の一つで、11翻または12翻で成立する超高得点です。満貫（マンガン）の3倍の点数という意味で「三倍満」と呼ばれ、親は36,000点、子は24,000点という役満に次ぐ大きな得点になります。

通常の役の組み合わせで到達できるほぼ限界の得点帯で、達成した時のインパクトは絶大です。

三倍満の詳細解説

三倍満の条件と点数

項目	親（東家）	子（南・西・北家）
必要翻数	11〜12翻	11〜12翻
ロンあがり	36,000点	24,000点
ツモあがり	12,000点オール	6,000-12,000点

得点段階の位置づけ

得点段階	翻数	親の点数	子の点数	満貫比
満貫	3〜5翻	12,000点	8,000点	1倍
跳満	6〜7翻	18,000点	12,000点	1.5倍
倍満	8〜10翻	24,000点	16,000点	2倍
三倍満	11〜12翻	36,000点	24,000点	3倍
数え役満	13翻以上	48,000点	32,000点	4倍

使用例

実際の場面での使い方

例1：三倍満確定の喜び

「清一色ドラ5で三倍満！」
「リーチ・一発・ツモ・三暗刻・対々和・ドラ3でサンバイ！」
「小三元で三倍満到達！」

例2：三倍満の威力

「親の三倍満直撃でトビ」
「三倍満ツモで大逆転！」
「これが入れば4万点超え」

例3：三倍満を狙う判断

「10翻あるから、あと1翻で三倍満」
「カンしてカンドラで三倍満狙い」
「これ以上は役満しかないから、三倍満でも十分」

三倍満の作り方

代表的な三倍満パターン

1. 役満手からの三倍満

組み合わせ例	翻数	備考
小三元(2) + 役牌×3(3) + 混一色(3) + ドラ3	11翻	役満崩れ
混老頭(2) + 対々和(2) + 役牌×3(3) + ドラ4	11翻	刻子系
清一色(6) + ドラ5	11翻	染め手最強

2. 高翻数役の組み合わせ

清一色(6) + 三暗刻(2) + ドラ3 = 11翻
混一色(3) + 対々和(2) + 三暗刻(2) + ドラ4 = 11翻
三暗刻(2) + 対々和(2) + 役牌×3(3) + ドラ4 = 11翻

三倍満に近づくコツ

ドラを集める
- ドラ5枚以上が理想
- カンドラ、裏ドラも期待
高翻数役を狙う
- 清一色（6翻）
- 小三元 + 役牌（5翻）
- 混老頭 + 対々和（4翻）
複数の役を複合
- リーチ・一発・ツモ
- 三暗刻 + 対々和
- 役牌を複数

よくある間違い・注意点

初心者が間違えやすいポイント

10翻では三倍満にならない
- 10翻は倍満
- 11翻から三倍満
13翻は数え役満
- 12翻までが三倍満
- 13翻以上は役満扱い
符は関係ない
- 11翻あれば必ず三倍満
- 30符でも70符でも同じ
役満との線引き
- 三倍満は通常役の積み重ね
- 役満は特定の形

三倍満の出現頻度と価値

出現頻度

得点段階	出現頻度（概算）	備考
満貫	約10%	一般的
跳満	約3%	たまに
倍満	約1%	珍しい
三倍満	約0.2%	非常に珍しい
役満	約0.03%	極めて珍しい

三倍満の意義

点数的価値：圧倒的な破壊力
心理的価値：達成感と希少性
戦略的価値：ゲームを決定づける
実力の証明：上級者の目標

三倍満を狙う戦術

配牌からの判断

三倍満を狙える配牌：

ドラが3枚以上
- 基本5翻 + ドラ6 = 11翻
清一色の可能性
- 同色牌が10枚以上
役牌が複数対子
- 小三元への道
刻子系の手
- 対々和 + 三暗刻

打ち方の方針

序盤：高翻数役の可能性を探る
中盤：ドラを最大限活用
終盤：確実に11翻以上を確保

実戦での三倍満

ケーススタディ

ケース1：清一色ベース

手牌：萬子一色に近い形
ドラ：4萬が3枚
方針：清一色(6) + ドラ3 + リーチ・ツモ
結果：11翻三倍満

ケース2：小三元路線

手牌：白白、発発、中中
役牌：白、発、中全て
方針：小三元(2) + 役牌×3(3) + 混一色(3) + ドラ3
結果：11翻三倍満

ケース3：刻子系最強形

手牌：暗刻3つ、ポン済み1つ
役：三暗刻(2) + 対々和(2) + リーチ(1) + 一発(1) + ツモ(1) + ドラ4
結果：11翻三倍満

三倍満の心理的影響

攻撃側の心理

期待感：「もしかして」の高揚感
プレッシャー：失敗できない緊張感
達成感：成功時の大きな喜び

守備側の心理

恐怖：受けたら終わり
警戒：リーチ者への最大警戒
あきらめ：守りきれないと割り切る

三倍満と他の高得点

高得点の比較

項目	三倍満	役満
作りやすさ	非常に難しい	極めて難しい
出現頻度	0.2%	0.03%
必要条件	11〜12翻	特定の形
点数差	12,000点	同じ

まとめ

三倍満は11翻または12翻で成立する超高得点で、親36,000点、子24,000点という圧倒的な破壊力を持ちます。出現頻度は約0.2%と非常に低く、達成した時の喜びとインパクトは計り知れません。

初心者の方にとっては雲の上の存在かもしれませんが、ドラが多い時や高翻数役が複合した時は、三倍満の可能性を意識してみると良いでしょう。清一色 + ドラ5、小三元 + 混一色など、特定のパターンを覚えておくと、いつか達成できるかもしれません。

三倍満は通常の役の組み合わせで狙えるほぼ限界の得点であり、麻雀における一つの到達点と言えるでしょう。

三倍満（サンバイマン）とは？11翻以上の超高得点を解説