四槓子(スーカンツ)とは?【役満最難関】4回カンで成立する幻の役満

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| 約9分 | ツモロン編集部

四槓子(スーカンツ)とは

四槓子(スーカンツ) とは、麻雀の役満の一つで、1人のプレイヤーが4回カン(槓)を行い、4つの槓子を完成させる役です。暗槓・大明槓・加槓の種類は問いません。

出現率は 約0.00005% と全役満中で最も低く、プロの公式対局でもほとんど記録がありません。「四槓流れ(スーカンナガレ)」という流局ルールとの兼ね合いもあり、成立には極めて高い運が必要な、まさに 幻の役満 です。

四槓子の成立条件

四槓子が成立するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

条件詳細補足
4つの槓子1人で4回カンを成立させる暗槓・大明槓・加槓いずれも可
雀頭1組対子(同じ牌2枚)が1組4槓子+雀頭で完成
四開槓で流局しない2人以上で計4回カンすると流局1人で4回なら続行
あがりツモまたはロンであがるテンパイだけでは不成立

四槓子の完成形

四槓子の手牌は「槓子4つ+雀頭1組」の形になります。

槓子1::1m::1m::1m::1m:(暗槓)
槓子2::5p::5p::5p::5p:(大明槓)
槓子3::9s::9s::9s::9s:(加槓)
槓子4::1z::1z::1z::1z:(暗槓)
雀頭 ::6z::6z:

→ 合計18枚(槓子4×4枚+雀頭2枚)

通常の手牌は13枚ですが、カンを行うたびに手牌が1枚増えるため、4回カンすると手牌は17枚(+ツモ1枚)になります。

暗槓・大明槓・加槓の組み合わせ

四槓子は槓の種類を問わないため、さまざまな組み合わせで成立します。

槓の種類説明四槓子での扱い
暗槓手牌に同じ牌が4枚あり、カンを宣言成立する
大明槓手牌に3枚持っている牌を他家が捨てた時にカン成立する
加槓(小明槓)ポンした3枚に自分で4枚目をツモって追加成立する

組み合わせの例

パターン難易度特徴
暗槓4つ最高難度門前で全て揃える必要がある
暗槓3+大明槓1高難度他家の捨て牌を1回利用
暗槓2+加槓2中〜高ポンからの発展が2回
加槓4つ中難度4回ポンしてから各1枚ツモ

実戦では暗槓と加槓の組み合わせが最も現実的です。大明槓は他家の打牌タイミングに依存するため、計画的に狙いにくい面があります。

4回目のカンが成立する条件 — 四開槓との関係

四槓子を狙ううえで最大の障害が 四開槓(スーカイカン) による流局ルールです。

四開槓(四槓流れ)のルール

状況結果説明
1人で4回カン続行(四槓子の可能性)流局しない
2人以上で合計4回カン流局(四開槓)四槓子は不成立
1人が3回+他家が1回流局(四開槓)合計4回なので流局

つまり: 4回目のカンが成立するのは「4回すべてを1人で行う場合」のみです。途中で他家が1回でもカンすると、合計4回に達した時点で流局となり、四槓子は成立しません。

具体的なシナリオ

良い例:自分が1槓→2槓→3槓→4槓 → 四槓子テンパイ!
悪い例:自分が2槓→他家が1槓→自分が3槓目 → 合計4槓で流局

このため、四槓子を成立させるには 他家にカンさせない展開 が必要です。しかし他家のカンを止める手段はほぼないため、運に大きく左右されます。

四槓子の出現率

四槓子は 全役満の中で最も出現率が低い 役です。

役満出現率概算頻度
四槓子約0.00005%約200万局に1回
天和約0.0003%約33万局に1回
地和約0.0005%約20万局に1回
四暗刻約0.05%約2,000局に1回
国士無双約0.04%約2,500局に1回
大三元約0.04%約2,500局に1回

四槓子は天和の約6倍、四暗刻の約1,000倍も出にくい計算になります。「幻の役満」と呼ばれる所以です。

なぜここまで出にくいのか

  1. 同じ牌を4枚集めるのを4セット — 1種類でも困難なのに4種類必要
  2. 四開槓による流局リスク — 他家が1回カンするだけで不成立
  3. 4回目のツモが必要 — 嶺上牌を4回引いてもあがり牌を引けるとは限らない
  4. 他家の妨害 — 3回カンすると警戒され、必要牌を絞られる

具体的な手牌例

例1:暗槓中心の四槓子

1槓目(暗槓)::1z::1z::1z::1z:
2槓目(暗槓)::3z::3z::3z::3z:
3槓目(暗槓)::9m::9m::9m::9m:
4槓目(加槓)::5s::5s::5s::5s:
雀頭待ち   ::2p:(単騎待ち)

例2:ポンからの発展型

1槓目(加槓)::7z::7z::7z::7z:(ポン→加槓)
2槓目(暗槓)::1s::1s::1s::1s:
3槓目(加槓)::6z::6z::6z::6z:(ポン→加槓)
4槓目(大明槓)::4m::4m::4m::4m:
雀頭     ::8p::8p:

例3:四槓子テンパイからのあがり

手牌の進行:
配牌 → 対子が多い(トイツ場)
3巡目::1z: 暗槓(1槓目)→ 嶺上牌ツモ
7巡目::5p: 暗槓(2槓目)→ 嶺上牌ツモ
10巡目::9s: 加槓(3槓目、ポン済み)→ 嶺上牌ツモ
13巡目::3m: 暗槓(4槓目)→ 嶺上牌で :7s: ツモ!

完成形:槓子4つ+:7s::7s: 雀頭 → 四槓子成立!

4回目のカン後に引く嶺上牌であがれば「嶺上開花」も複合します。

四槓子の狙い方と実戦的な注意点

四槓子は狙って出せる役ではありませんが、チャンスが来た時に知っておくべきポイントがあります。

狙える兆候

兆候判断
配牌に対子が5組以上(トイツ場)四暗刻と両天秤で意識する
序盤で2回暗槓できた四槓子を積極的に狙う
3槓目が見えている全力で4つ目を目指す

段階別の判断

段階状況判断
1槓目普通のカン特に意識しない
2槓目やや珍しい展開四槓子の可能性を意識し始める
3槓目非常に珍しい四槓子を本格的に狙う判断をする
4槓目最大の山場他家のカンがないことを祈りつつ、4枚目を引く/鳴く

注意すべきポイント

  1. 他家のカンに注意 — 自分が3槓した状態で他家がカンすると四開槓で流局。自分ではコントロールできない
  2. 嶺上牌は4枚しかない — 4回カンすると嶺上牌をすべて使い切る。最後の嶺上牌であがれなければ通常のツモ待ち
  3. 槓ドラの増加 — 4回カンすると槓ドラ表示牌が4枚めくれる。他家のドラが増えるリスクもある
  4. 手牌の情報公開 — 明槓・加槓は手牌を晒すため、手の内が読まれやすくなる

槓ドラと嶺上開花

四槓子はカンを4回行うため、槓ドラ・嶺上開花との関係が深い役です。

槓ドラ

カンを1回するごとに新しいドラ表示牌がめくれます。4回カンすると通常のドラ1枚に加え、槓ドラが最大4枚追加されます。ただし四槓子は役満なので、ドラの枚数は点数に影響しません。

嶺上開花との複合

4回目のカンの後に引く嶺上牌であがった場合、「嶺上開花」も成立しますが、四槓子が役満のため点数上の意味はありません。

ローカルルールでの扱い

ルール扱い備考
一般的なルールシングル役満(32,000/48,000点)最も標準的
ダブル役満採用ダブル役満希少性を評価して採用する場合あり
四槓子の成立タイミング4つ目のカン成立時点とするルールもあがりを待たず即成立

一部のルールでは、4回目のカンが成立した時点で四槓子が確定し、あがりを待たずに役満が認められる場合もあります。事前にルールを確認しておきましょう。

関連用語

まとめ

四槓子(スーカンツ)は、1人で4回カンを成立させて4つの槓子を作る、全役満中で最も出現率の低い幻の役満です。暗槓・大明槓・加槓の種類は問いませんが、他家が1回でもカンすると四開槓で流局してしまうため、成立には極めて高い運が必要です。出現率は約0.00005%と天和や地和よりもさらに低く、プロの公式対局でもほとんど記録がありません。初心者の方は、まず「1人で4回カンする」という基本条件と「他家のカンで流局する」という四開槓ルールを覚えておきましょう。もし3回カンまで進んだら、一生に一度のチャンスかもしれません。

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